戦時・統制
戦時下の動員と統制
総力戦が法律、価格、労働、地域組織、選挙にどう及んだかを学ぶ10問。
このページでは全10問を、解説と出典リンクつきで読めます。まず自分で答えを考えてから「答えと解説を見る」を開いてください。定説が分かれる論点は「条件付き」と明記し、論点メモを添えています。出題形式で解きたい方はWeb版アプリへ。出典の選び方は出典つきクイズの作り方をご覧ください。
Q1. 1938年公布の国家総動員法の目的として、もっとも近いものはどれ?
- A. 戦争遂行に必要な人的・物的資源を統制運用すること
- B. 地方自治体の独立を強めること
- C. 軍需産業だけを完全に民営化すること
- D. 新聞の発行部数だけを増やすこと
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正解: A. 戦争遂行に必要な人的・物的資源を統制運用すること
国家総動員法は、日中戦争の長期化を背景に、人的・物的資源を国防目的に沿って統制運用する基本法だった。
出典: 国家総動員法(アジア歴史資料センター) / 国家総動員法 昭和13年4月1日法律第55号(国立国会図書館 日本法令索引)
Q2. 国家総動員法が当時批判された理由として、出典に近いものはどれ?
- A. 具体的内容の多くを勅令に委ねるため、議会に白紙委任状を求めるものだと批判された
- B. 国民投票を義務化したため、投票所が不足した
- C. 戦時下の統制をすべて禁止した
- D. 地方議会の権限を急拡大した
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正解: A. 具体的内容の多くを勅令に委ねるため、議会に白紙委任状を求めるものだと批判された
国家総動員法は、労働・経済・物資統制などの具体化を勅令に委ねた。このため、非常大権侵害や議会への白紙委任という批判があった。
論点メモ: 批判の評価は研究上の解釈を含むが、批判が存在したことは出典で確認できる。
出典: 国家総動員法(アジア歴史資料センター) / 国家総動員法 昭和13年4月1日法律第55号(国立国会図書館 日本法令索引)
Q3. 1939年に制定され、国家総動員法に基づく労務動員と関係する勅令はどれ?
- A. 国民徴用令
- B. 学制
- C. 五箇条の御誓文
- D. 府県制
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正解: A. 国民徴用令
国民徴用令は、国家総動員法に基づく勅令の一つとして制定された。戦時体制が労働力の配置にまで及んだことを示す。
出典: 国民徴用令が制定される(国立公文書館) / 国民徴用令ヲ定ム(アジア歴史資料センター)
Q4. 1939年9月19日の「価格等統制の応急的措置」は、価格などを原則どの日の水準より引き上げない方針だった?
- A. 昭和14年9月18日
- B. 明治元年3月14日
- C. 昭和20年8月15日
- D. 昭和22年5月3日
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正解: A. 昭和14年9月18日
価格・運送賃・保管料・賃貸料・賃金などを、原則として昭和14年9月18日の額を超えて引き上げることを禁じる方針だった。
出典: 価格等統制の応急的措置に関する件(国立国会図書館リサーチ・ナビ) / 物価局(アジア歴史資料センター)
Q5. 戦時下の物価局について、正しい説明はどれ?
- A. 物価統制だけでなく、食料品や日用品の生産・配給・消費にも関わった
- B. 文化財の保存だけを担当した
- C. 地方の祭礼だけを管理した
- D. 海外旅行の奨励だけを担当した
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正解: A. 物価統制だけでなく、食料品や日用品の生産・配給・消費にも関わった
物価局は物価統制に加え、食料品や日用品の生産・配給・消費に関する事務も担った。統制は市場価格だけでなく、暮らしの配分にも及んだ。
出典: 物価局(アジア歴史資料センター) / 価格等統制の応急的措置に関する件(国立国会図書館リサーチ・ナビ)
Q6. 大政翼賛会について、もっとも正しい説明はどれ?
- A. 1940年に結成された、国策協力のための官制国民運動団体
- B. 江戸時代の町人組合
- C. 明治初期の私立学校
- D. 戦後の農地改革委員会
Q7. 大政翼賛会の意思決定方式として、出典で説明されている特徴はどれ?
- A. 議決方式をとらず、総裁が最終決定する「衆議統裁」
- B. 全住民による毎月の直接投票
- C. 無作為抽選で総裁を決める方式
- D. 地方議会だけが最終決定する方式
Q8. 戦時下の町内会・部落会について、出典から読み取れる位置づけはどれ?
- A. 国民運動や行政の末端組織として整備・組み込みが進んだ
- B. すべて海外移住団体に転換された
- C. 政治や行政とは無関係な娯楽クラブだけになった
- D. 明治初年に完全に廃止された
Q9. 1942年の翼賛選挙について、国立国会図書館の解説に合うものはどれ?
- A. 推薦候補の当選が全体の8割以上を占めた
- B. 推薦候補は一人も当選しなかった
- C. 選挙そのものが明治時代に行われた
- D. 女性議員39名が初めて当選した選挙だった
Q10. 国家総動員法の廃止について、正しいものはどれ?
- A. 1945年12月20日に廃止された
- B. 明治元年に廃止された
- C. 現在も同じ内容で施行されている
- D. 廃止されたことは一度もない
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正解: A. 1945年12月20日に廃止された
国家総動員法は、戦後の1945年12月20日に廃止された。総力戦体制は、終戦と同時に自然消滅したのではなく、法制度の整理を経て解かれていった。
出典: 国家総動員法(アジア歴史資料センター) / 国家総動員法 昭和13年4月1日法律第55号(国立国会図書館 日本法令索引)
このテーマの主な出典
国家総動員法(アジア歴史資料センター)
国家総動員法 昭和13年4月1日法律第55号(国立国会図書館 日本法令索引)
国民徴用令が制定される(国立公文書館)
国民徴用令ヲ定ム(アジア歴史資料センター)
価格等統制の応急的措置に関する件(国立国会図書館リサーチ・ナビ)
物価局(アジア歴史資料センター)
大政翼賛会(アジア歴史資料センター)
国民精神総動員本部(アジア歴史資料センター)
翼賛政治会(国立国会図書館)